< 歯科治療はどのくらいもつ? >
みなさんがいろいろな歯科治療をされて、
青い光で固めた樹脂 や 型をとって作製する 金属のつめもの や 被せ物などで
治されていることが多いかと思います。
しかし、実際には2年ぐらいでまた虫歯になったりしてしみるなどの症状がでてきたり、
ガムをかんだ時、またフロスがひっかかったりして
はずれてしまったなどの経験がある方ものいるではないでしょうか。
それで、
歯科治療の疑問や不満?になりそうなのでこれを今回のテーマにしてみようと思います。
まずは歯科治療の環境は2つあります。
○ 口腔内
○ 歯科材料 ( 素材 と 接着剤 )
お口の中は、唾液などで絶えず湿った状態にあり、
冷たいものや温かいものなどの食べ物や飲み物を摂取している環境といえます。
つめたいものは10℃とか、温かいものであれば80℃なんてこともあるので
歯科治療に使われている材料は膨張と収縮にさらされています。
さらに、食事の時の咬む力や歯ぎしりなどの不良習癖などの力がかかります。
このような口腔内はとても過酷な環境でけっこう大変なんです。
セラミックなら大丈夫と思われる方もいるかもしれませんが、
接着剤は他の素材の場合とかわらないので安心はできません。
実際に、歯科治療では
プラスチックの白い樹脂にも、金属を歯につけるにも接着剤を使用しています。
歯科材料も接着剤もだいぶ進化していますが、よく乾燥させないと接着剤はダメなので
ここも予後に影響をうけます。
まとめると
< 口腔内 >
○ 湿度100%
○ 温度変化が大きい
○ かむ力がかかる
< 歯科材料 >
○ 接着剤は水分に弱い
○ 温度によって膨張と収縮の影響を受ける
○ かむ力やかみ合わせの影響を受ける
となります。
みなさんが気になる “ どのくらいもつか ”は
歯科大学病院の研究で平均で
プラスチックや金属の詰め物は 4~5年
被せ物 7~8年
というデータが多いといわれています。
また、口腔内の環境や食生活によって10年以上も保存ができると思います。
良い歯科医院は長くもたせる治療をしていただける思いますので、
再治療が少ない事も医院選択の参考になるのではないでしょうか。
歯科医院で一度治療をしたら、 “ おしまい ” ではなく
そこからが “ スタート ” だと思いますので
定期健診で( 当院の理想は年3回 )ご自身の歯を大切にして下さい。