< 歯周病と病巣感染について >

< 歯周病と病巣感染について >

みなさんは病巣感染という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

あまりなじみのない言葉ですが、これから広く伝わっていくものだと思っています。

簡単には、病気のもと(原因)とそれにともなった症状(結果)がぜんぜん関係ない

場所にでます。

歯周病も例外ではありません。

口腔内にでるのとは別に他の場所に飛び火します。

代表的なものは上の図のように

○ 脳
○ 心臓
○ 肺
○ 胃
○ 妊娠
○ 骨

があります。

脳、心臓は動脈硬化を促して、血管がつまってしまう 脳梗塞 、心筋梗塞

肺は高齢者に多い誤嚥性肺炎

胃はピロリ菌による 胃潰瘍 胃がん

妊娠は 出産時の低体重児 や 早産

骨は関係なさそうですが 骨粗しょう症

などがあげられます。

これらは健康な方に比べると、2~5倍のリスクファクターになっています。

歯周病は慢性の感染症なので、口の中に炎症があることで、それが身体の中を

めぐってしまい、他の所に悪さをしてしまうのではないでしょうか。

これは西洋医学の弱い所でもあります。

歯周病は痛みを感じないで、ゆっくり進行していますが、本当はとてもこわい病気です。

気になる所がなくてもがなくても、検診にいかれてみてはいかがでしょうか。