義歯で困る事<1>
義歯をお使いのみなさまで困るの多くは
痛い、ゆるい、しゃべりづらい の3つが多いのではと思います。
facebookの当院のページで試しに内容のせてみましたが、図の位置がうまく入らないので、
HPのサイトの方から修正する事にしました。
最初に、最も主訴として多い
“ 入れ歯が合わなくて痛い ” をテーマに どうして痛いか? について
ご説明したいと思います。
この訴えの多くは
“ 入れるだけでも痛い ”
“ 何か物をかむと痛い ”
の二種類ではないでしょうか。
まず、
入れるだけでも痛い場合は
入れ歯が大きすぎることや骨のとがった所に当たっている事が考えられます。
お口の中はピンク色ですが、頬、唇や舌によって大きさには
限度があり、これらを入れ歯が押し過ぎるため痛みがでてしまいます。
私の体験で、大学の医局に在籍していた時代に言われていた、今でも大切にしている言葉があります。
最初の型どりを模型にしたものを○摸(マルモ)といいますが、
ことわざみたいに、「 急がばマルモ 」 といわれています。
(私の所属グループだけかもしれません)
入れ歯の大きさが適切なのが良い治療の第一歩ということですね。
次に、
何かものをかむと痛い場合は
粘膜の状態の診断とかみ合わせのバランスがうまくいっていないため
と考えられます。
図のように歯と比較して
上から力がかかった時に動く量が違うため(およそ5倍)
粘膜が押されて顎骨に力がかかる。
このため、かむ力に粘膜は押しつぶされて、その薄い所は力に耐えられず痛みがでる
という様になるのではないでしょうか。
このことから、歯肉は厚みが違うためにかむ力の負担に合わせて
義歯の内面の調整により “ あそび ” を
つくる必要があります。
もう一つのかみ合わせのバランスもとても大事です。
これが悪いとシーソーのようにぐらぐらするため、入れ歯が粘膜を押し過ぎてしまうため痛みの原因につながります。
このように、かみ合わせは、お口全体で診る必要があります。
一方で、歯の治療はその歯だけで済むかもしれません。
全てではありませんが、 義歯治療は 歯を一本の木 とすると
全体の森の治療という事ができると思います。
当院に初めてご来院された方も
よく “ 入れ歯は慣れも必要 ” と
おっしゃいます。
しかし、入れ歯はこのようなポイントを押さえてしっかり調整をしないと
いつまでたっても痛いままです。
“ 入れ歯安定剤でカバーすればいい ”と思う方も、使い方を間違えれは歯ぐきが
やせてしまいさらに悪循環に陥ります。
このような事を私はご理解していただきたいと思っています。