神経の治療について
前回は神経の治療がなぜ必要かという事を載せてみました。
また、後になりますがこの治療方法の問題点(欠点)も私なりの考えがありますので載せようと思います。
10年ぐらい前になりますが、
私も歯科医になってからは普通に神経の治療をしていました。
特になりたての頃は歯の土台部分にあたる治療なので、家を建てる時の土台がしっかりしていないとダメなように
かなり大切な所と思い、良く勉強をした覚えがあります。
まずは、よくある歯科医と患者様のやりとりで “ 虫歯が深いので神経をとりますね ” や
“ 根の先に膿がたまっています ” などがよくあると思いますので
神経の治療はどのように行われているかをご説明します。
まず、神経の治療には二種類あります。
① 麻酔抜髄
むし歯が深かったため、神経組織に虫歯が入り込んでしまっている場合に麻酔をして
神経を取ります。
この時は、熱いものがジワーとしみることが多いです。
② 感染根管治療
虫歯の進行が①の時よりさらに進行して神経がほとんど痛んでしまった場合と
神経の治療後、治りが悪かったために根の先が化膿してしまって痛みや腫れが
ある場合に行います。
神経はほとんど生きていないので、麻酔を使わない事が多い。
神経の治療の手順
<麻酔抜髄>
虫歯が歯の神経の中まで進行している
根の上の神経と虫歯をとり、根の入口まで虫歯と健全な歯質の境目をはっきりさせます。
(神経の取り残しを防ぐために術野の確保も目的としています。)
図のようなファイルを使用して根の中の神経をとります。
また根の周りの歯質にも虫歯が入り込んでいて柔らかくなっていたりするのでそれもかきあげて取り除きます。
神経の管がきれいになったら管の中に詰め物で蓋をします。
ほとんどの場合(乳歯は除く)は咬む力に負けないように土台をいれて被せ物にします。
以上のようにこのような事が実際に行われているのではないでしょうか。
私の経験ではおそらく、治療回数は5~7回ぐらいかかるような気がします。
感染根管治療からはまた次回載せたいと思います。