むし歯治療の治癒について
前回の症例で解説します。
当院の治療方法はすべてのむし歯は取りません。(トロトロのものは取ります)
むし歯の細菌のみ、やっける事に重点をおいています。
ですが、おおよそ1年後のレントゲン写真では、
矢印の所の白く濃くなっている部分(むし歯が近接していた所)
に再石灰化を促して神経を助けています。
アプローチが違いますので
いままでの歯科医療はどのようなものかあげてみます。
<西洋医学の考え>
原因と起こり得る症状が一致している(ex、細菌、ウイルス感染)場合に強い。
医科では
例えば癌になったら放射線や化学療法などありますが
癌になっている部分をとる手術を主にすると思います。
歯科ではむし歯の根絶しなければいけないのでむし歯に感染してしまった所はすべて取り除く。
癌は細胞のシステムエラー、
むし歯は細菌感染症、
なので別のものですが、悪い所は取り除くという点は共通しています。
異なる点として
◌歯は硬組織で再生しない。
◌食物から栄養をとるため嚙む力がかかる。
◌暖かい物や冷たい物など温度の違う物が入ってくる。
◌自律神経のバランスをとるために歯ぎしりや噛みしめる事がある。
(生理的な範囲を超えてしまう場合)
などがあります。
この中で、歯科を難しくしているのは4番目の “力のコントロール” にあります。
ごはんを食べるだけではそこまで再治療はしないのではないでしょうか。
私は7年前にこの治療法に出会い、取り入れようと考えました。
一番オーバートリートメントにならないと思っています。
来院される方も最初は “?” が浮かんでいるのがわかりますので
ご不明な点はお尋ねください。