“よくかめる” “浮かない” ための入れ歯の精密な印象について

入れ歯(義歯)の精密印象について(模型にて解説)

義歯は印象が最初のステップであり、イメージが湧かないかたもいらっしゃると
思いましたので写真をいれて解説してみました。
一般的なピンク色の印象材で型取りをした後に当院ではこのような手順で精密な
印象を行なっています。

1 最初に型取りしたもので模型を作成します。
模型から患者様に合わせたトレーを作成します。
(個人トレーと呼びます)

ピンク色のもので骨の出ている所やトレーの作成時に引っかかるところを埋めて
あります。

《個人トレー》

辺縁の幅は均一に作成して準備します。
なるべく左右対象になるようにします。

2 個人トレーの調整
後で写真を出しますがお口の中の歯が無い所は境目が見た目が分かりません。
なので熱を加えると柔らかくなり、冷えると固まるモデリングコンパウンドと
いう材料で境目をはっきりさせます。
個人差はありますが教科書では一番深いところから3、4mm内側にトレーの
端合わせます。

3 精密印象の準備

・小刀
・アルコールトーチ
・モデリングコンパウンド(茶色の棒みたいなもの)
・個人トレー

4 模型にて印象手順

実際にはコンパウンドを軟化させて口腔内で頬や唇を術者が動かしたり、患者様
ご本人に唇や舌を動かしたりして合わせていきます。

今回は模型なので比較して半分コンパウンドを付けています。
反対側も同じようにしてこの時も左右対象になるように注意します。
印象材のスペースを作る為にコンパウンドをトリミングしてシリコンと呼ばれる型取りの材料で精密印象を終了します。