神経の治療について <7>
ブログの<1>~<6>まで私なりの考えをのせてみました。
神経の治療の問題点をまとめると、
① 歯の根の状態は複雑
つまり、治療が難しい事で術者の技量で治るか治らないかが分かれます。
例ではこのような状態になります。
根の先に黒い影ができています。
おそらく、これはは虫歯に感染した歯質や神経の取り残しによる事で、虫歯菌の生き残り
が多かったためと思います。
これは再治療中でしたが、根っこの先の病巣が大きいため、
おそらく良くはならないと思います。
② 栄養供給がなくなるため、ミイラ化する
歯の中に栄養がいかなくなるため、血管内の免疫物質が働きません。
本来であれば、虫歯菌の進行に抵抗して神経の周りを固くして防御してくれる
(第二象牙質といいます)
反応がなくなる事や 歯の柔軟性が失われてしまいます。
③ 食事の器官で、上下の歯が接触する
口の中以外このような運動は存在しません。
身体のどの部位よりも咬合力という大きな力がかかります。
また、咬みわせの状態に影響をうける。
このような事から、
神経の治療は歯を大きく削り(薄くなる)、歯の柔軟性がなくなってしまうため、
咬合力(場合によっては歯ぎしりなどの癖)に耐えるのに 不利な環境
が整っています。
これらが合わさって、歯が割れてしまうのです。
実際にはこのようになってしまう事をおみかけします。
この場合は、割れた部分は取らないといけません。
おそらく、左側の歯とつなげる ブリッジ か インプラント と
いう選択になります。
私の実際にみさせていただいた診断では咬みあわせがだいぶ高かった影響があると
思いました。(上の歯が動いていたため)
かみ合わせの調整がうまくいっていれば、このような事は防げたかもしれません。
私は、神経の治療はこのような“リスク”をかかえてしまうを感じてほしいと思います。