矯正治療の補足について
当院では乳歯から永久歯の混合歯列期までに早期初期治療を加えます。
必要であれば、部分矯正(第1期治療)の前に組込みます。
・目的・
お口の周りの筋肉のバランス改善
唇や舌の不良習癖の除去
歯列は舌圧、口唇圧、頬圧のバランスの中に浮いていますので、どこかに偏ってしまうと力が弱いほうに傾いてしまい影響がでてきます。
また、大人になってからもそうですが、頬杖やうつ伏せで寝てしまう癖、バッグのかけ方の
偏りなどでもバランスが崩れてしまいます。
ほとんどの生活習慣(態癖)は気づかない事が多いので、歯列を歪ませてしまう力はわかりにくいと思われます。
まずはこのような正しい成長を妨げるものを除かないといけません。
次に時代の背景ですが、運動習慣が少なくなったため筋力が落ちていることに加えて、軟食化が進んできました。
短い期間で変化してしまったので遺伝子の影響で人の身体が対応出来ず、顎は小さいのに歯の大きさはそのままなので歯並びに影響が出てしまっています。
また、筋力と軟食の関係から、舌が正しい場所にもってこれず口で呼吸してしまう原因にもなっています。
それなので乳歯列ではキレイにならんでいますが、スペースがないため大人の歯が萌える
には十分でない事が増えています。
その結果デコボコの歯並びになってしまいます。
当院の早期初期治療はなるべくこのような問題点を少しでも解消していきます。
注意点として2つほどあげさせていただきます。
・この治療装置では歯を一本一本動かしているわけではないのでデコボコの全てが治るわけではありません。 (*程度によります*)
・鼻で息をする事が出来ないお子さんには使用できません。
この治療はあくまで部分矯正(第1期治療)への導入の要素が強いのです。