義歯（入れ歯）について
やむをえない事情で歯を抜かなくてはいけなくなった場合、部分入れ歯や総入れ歯を入れることになります。一人一人のお口に合わせてつくったはずなのに入れ歯（義歯）のトラブルを抱えている方は少なくありません。
しっかり噛めることは、生活の質の向上と健康のためにとても大切です。
当医院の医院長は大学病院で義歯を専攻。さまざまな患者さんを診てきました。少しでも違和感、心配事がある場合は気軽にご相談下さい。
| 「入れ歯ってこんなもの」とあきらめていませんか？ |
| 噛む事と健康と美しさ |
| 入れ歯製作に「自信」があります。（大学病院で義歯を専攻していました） |
| 一つ一つの精度にこだわる入れ歯づくり |
| 保険診療と自費診療の違い |
| インプラントと迷ったら |
| 「歯を抜くしかない」と言われたらご相談下さい |
| デンタルローン（分割払い） |
| 医療費控除 |
「入れ歯ってこんなもの」とあきらめていませんか？
入れ歯（義歯）の悩みで来られる方の多くが「痛い」「よく噛めない」と言われます。なかには「痛すぎて入れ歯をはめていられない」という方もいます。この他にも「喋りづらい」「入れ歯がすぐに外れてしまう」「食事が楽しめない」などご相談を受けます。
皆さん歯医者さんに入れ歯の違和感を伝えてもなかなか改善されないため、そのまま我慢を続ける人、入れ歯を入れずに生活する人など対処はさまざま。そして、「入れ歯ってこんなもの」とあきらめてしまうようです。入れ歯は健康で快適な生活の土台になるもの。諦めずにご相談下さい。
噛む事と健康と美しさ
入れ歯は失ってしまった所を補うものですが、無くなった所をあるように見せるためのアクセサリーではありません。
入れ歯は元の歯に近い形で、しっかり噛めるようにすることがまず重要です。その際、入れ歯を受けとめる歯ぐきなどの柔らかい組織の診断が重要になります。歯ぐきの厚みは同じに見えても場所により異なります。患者さんには遠慮なく感じた事を細かく伝えてもらうことで良い入れ歯ができると考えています。入れ歯は患者さんと二人三脚でつくるものなのです。
そして、しっかり噛める入れ歯をつくることは健康のためにも重要です。その一つが噛む機能が低下すると、飲み込む機能（嚥下機能）も低下します。飲み込む機能が低下した場合、食べ物が気管に入ってしまう事があり、誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があります。よく噛める入れ歯（義歯）であることで食べる事だけでなく、脳の機能や身体のバランス、生活リズムの改善にもつながると言われています。良く噛める入れ歯（義歯）は健康のためにも重要なのです。
また、良い入れ歯（義歯）はアンチエイジングとしても大切です。合わない入れ歯で口元が凹んでいると老けて見えてしまいます。入れ歯（義歯）でリップサポートをすることによって、お顔の感じも変わります。また、近年は様々な素材や技術の発達で、より自然な口元を再現できるようになってきました。よりお口にフィットして、快適な入れ歯で心も健やかに過ごすことができる「美しい」入れ歯（義歯）をおつくりします。
難易度の高い入れ歯治療を数多く経験
当医院の医院長は東京医科歯科大学病院の総義歯科に入局。良い治療、難易度の高い治療を数多く経験し、入れ歯製作の1から10まで全ての工程を学びました。
総入れ歯の場合は全体のバランスが整わないと機能しないため、注意すべきポイントが数多くあります。
お口の中はどこも同じではなく、歯肉の薄い部分や厚い分があり、すぐ下に骨のある所もあるため、咬む力を負担できる所と、そうでない所があります。それらの治療の経験を多く積んでいることは総義歯科に入局したからこそです。
また、東京医科歯科大学病院の総義歯科の特徴的な点としては、通常技工士さんがする技工（製作）も多く経験してること。この経験を通して、患者さんの中の状態に合う入れ歯の製作のポイントを的確に技工士さんに伝えることができるため、お口に合った入れ歯づくりが可能になります。
当院には入れ歯の相談の方も多く来院されますが、入れ歯が痛いなど、噛む機能以前の問題で困っている患者さんが多くいることが残念に思います。
入れ歯（義歯）はとても技術力のいる歯科治療です。良く噛める入れ歯を実現するためにも、入れ歯は専門的な経験を積んだ歯科医院で見てもらう事をすすめます。
一つ一つの精度にこだわる入れ歯づくり
入れ歯づくりというと、素材や技術の進歩でどんな素材を選ぶか、保険診療か自費診療かどちらでつくるかに目が行きがちですが、どんな素材であっても、保険診療、自費診療どちらでも「どのようにつくるか」が最も重要です。一つ一つの精度にこだわり「型どり」「噛み合わせの確認」「歯並びの位置や発音の確認」などを経て完成しますが、その後も調整をし、お口に合う入れ歯（義歯）にします。お口の中はとても繊細だからこそ、繊細な入れ歯（義歯）つくりを心がけています。
保険診療と自費診療の違い
□保険を適応してつくる入れ歯
保険を適応してつくる入れ歯は設計、作製の工程、また完成後の調整も制約があります。
素材も制約があり、部分入れ歯の場合は固定する方法は金属のバネ（金具・止め具）で固定する方法、奥歯にバネをかける事が出来る方法でないと保険適用で対応できない場合があります。また、義歯がない状態でも上下でかみ合う所がしっかりしている必要があります。
部分入れ歯の固定が金属のバネでよい場合は、部分入れ歯の場合は保険適応での製作で問題ないと思います。
□自費診療でつくる入れ歯
自費診療でつくる入れ歯は、制約のある保険適応の入れ歯をより精密につくることができることができます。保険診療の製作工程にはない精密な型どりや加熱重合という仕上げをすることで、丈夫さや適合の良さが格段に上がります。また選択できる素材の幅が広がり、保険適応の入れ歯より薄さによる装着感の違いや熱の感じ方も違い、見た目（審美性）も向上します。
特に総入れ歯の場合は全体のバランスが整わないと機能しないため、注意すべきポイントが数多くあります。ですが、制約の多い保険適用の総入れ歯では製作工程でも精密な型どりはできません。またお口の中全体を人工物で覆うため、装着感や熱の感じ方は大切です。そして、完成後の調整もはじめは何度か必要ですが、保険を適応した場合はそれも制約があり、すぐに充分な調整が行えません。総入れ歯の場合は、しっかりお口に合って噛めるようにするためにも自費診療で製作するほうがより良いと思います。
ですが、自費診療でつくる入れ歯は高額なため迷ってしまうこともあるかもしれません。迷ってお口の中が悪い状態で長く放置すると、よりお口の中を悪化させることになり健康にもよくありません。迷う場合はその点も含めまずは早めにご相談ください。
□部分入れ歯の保険適応と自費診療の入れ歯の違い（一例）
保険適応と自費診療と比べた場合、必ずしも100％自費診療の物がいいというばかりではありません。
実際に選ぶ際は、ご要望をお伺いし、それぞれのメリット、デメリットをお伝えした上で決めていただきますので、遠慮なくご相談下さい。
□初めての入れ歯は保険がお勧め
初めて入れ歯をつくる場合、保険を適応してつくるか、自費の入れ歯にするかとても迷うと思います。
自費診療でつくる入れ歯の方がより装着感も良く、見た目（審美性）もいいことは間違いありません。
既に入れ歯を使っている人がよりぴったりとして快適な状態を求める場合は自費の入れ歯をお勧めしますが、まだ違和感がどのような物かわからなく、迷う場合はまずは保険適応の入れ歯でつくることをお勧めします。
インプラントと迷ったら
最近では、やむをえず歯を抜いた後の選択肢として入れ歯（義歯）ではなく、インプラントを検討する方も多くなりました。私もインプラント治療について学んだ時期がありましたが、目指す歯科的治療の考え方が大きく異なるとわかり、インプラント治療は行わないと決めました。なので当院ではインプラント治療は行っておりません。
しかし、インプラントを完全に否定するわけでもありません。まれに入れ歯（義歯）ではなくインプラントの治療をお勧めする事もあります。ですが、その場合もメリットだけでなく、デメリットも含めて説明をし、最終的に患者さんに判断してもらいます。
インプラントは取り外しができません。取り外しできない事がメリットのように感じますが、デメリットも多くあります。一方入れ歯（義歯）は取り外しができます。取り外しできることがよくない事のようにも感じるかもしれませんが、取り外せることのメリットもあります。
どんなに素材や技術が進歩してもご自身の歯以上によいものはありません。それだけ自然の歯は尊いものなのです。入れ歯（義歯）とインプラントを多角的、長期の視点をもって判断、選択するお手伝いをしておりますので、お気軽にご相談下さい。
※当院ではインプラント治療は行っておりませんが、既にインプラントを入れている方の治療や定期的なお口の管理、ご相談は可能です。但しインプラントの保証は致しかねます。また、既にインプラントを入れている方が、インプラントを外して入れ歯にするご相談も受け付けております。
「歯を抜くしかない」と言われたらご相談下さい
このページを読んでいる方は、既に入れ歯（義歯）を入れている方だけでなく、これから歯を抜くかもしれない方も見ていることでしょう。もし歯医者さんに「歯を抜くしかない」
と言われたら、ぜひ当院に早めにご相談下さい。歯の治療は歯科医師によっても治療方針が異なる場合があります。状態によっては抜かないですむ場合があります。大事な決断をするまえに、もう一度ご自身の歯を長持ちさせることが出来るかを一緒に検討しましょう
デンタルローン（分割払い）
当院では現金のほか、デンタルローンでのお支払いにも対応しております。
医療費控除
自費の入れ歯治療は医療費控除の対象になります。
医療費が10万円超えたら医療控除を行う事で支払った所得税の市場卯が控除され戻ってくるというものです。
入れ歯（義歯）料金表
保険適用の場合
保険診療で部分入れ歯を作る場合は、失った歯の位置や本数により値段もかなり幅が見られます。負担割合により異なりますが、3割負担で3,000円～10,000円（片顎／一装置）程度になります。
保険診療で総入れ歯を作る場合も部分入れ歯と比較して極端に高くなるという事はありませんのでご安心下さい。負担割合により異なりますが、3割負担で15,000円（片顎／一装置）くらいになります。
入れ歯の素材別／自費診療の場合
総入れ歯（総義歯） ※消費税込
| レジン床／自費診療 | ¥242,000（税込） |
| コバルトクロム床／自費診療 | ¥561.000（税込） |
| 貴金属床（金）・ゴールド床／自費診療 | ¥847,000（税込）～ （金属の使用量で価格が変わります） |
| チタン床／自費診療 | ¥617.100（税込） |
部分入れ歯
| レジン床／自費診療 | ¥176.000～¥242,000（税込） |
| コバルトクロム床／自費診療 | ¥550.000～¥572.000（税込）※ |
| チタン床／自費診療 | ¥617.100～¥627.000（税込）※ |
| ノンクラスプデンチャー （金具のない部分入れ歯）／自費診療 | 片側：¥165.000（税込）両側：¥253.000（税込） ※金属床を併用した場合 コバルトクロム床併用 片側：¥440.000（税込） 両側：\572.000（税込） チタン床併用 片側：¥495.000（税込） 両側：\627.000（税込） |