< ご自身の歯を長持ちするために >

< ご自身の歯を長持ちするために >

ご自身の歯を長持ちのために、

今回はどのようにして、10年以上の私の臨床経験から歯を失ってしまい、防ぐにはどうすればよいかを

のせてみたいと思います。

もちろん現在では、30,40年前に比べると考え方の変遷や技術、材料の進歩もあります。

私は東京医科歯科大学で義歯を勉強してきましたので、

歯ぐき(歯が埋まっていた所)が良い方と痩せている方から考え方の違いを感じていました。

昔は、虫歯や歯周病になった場合、だいぶ早い段階で歯を抜いてしまう事が多かったためです。
(40代で総義歯の方もいたそうです)

義歯作製には歯ぐきが良い方が安定しやすいので臨床ではありがたいですが・・・。

一方で私が歯科医に成り立てのころにはすでに、

なるべく抜かないでもたせようという考え方に変化して、がんばって残した結果、

歯ぐきのやせている義歯の患者様が多くなっているのが現状です。( 難症例化 )

また、予防をしましょうもよく耳にするでしょうか。

テレビのコマーシャルなどでは “ 歯周病 ” で歯を失うイメージ

が多いのですが、もちろん他にも原因があります。

おおよそ、このような割合になる事が多いようです。

歯を失う原因
・むし歯    30~40%
・歯周病    40~50%
・歯の破折   11~15%
・その他     およそ9%  ←( 矯正の便宜抜歯、乳歯、親しらずの抜歯etc )

この数値から私の考えでは下図のようになります。

歯周病は “ 成人の30代で80%が罹っています ” とか

歯磨き粉のCMでよくみますね。

破折は、交通事故や転んで折れてしまった場合なども含みます。

こちらは
申し訳ありませんが、歯科では防げません。(歯科治療で救える事はあります)

歯の大半を虫歯にして根の部分もダメな時も救えません。

私はデメリットの歯の失う原因はほぼ二つだと考えています。

それは、 “ 歯周病 ” と “ 虫歯の治療後からの破折 ”になります。
( これらで失う原因の70%ぐらい )

虫歯と破折の重ねた部分はほぼ神経の治療が関係しています。

天然歯で破折したのは10年の臨床で5本以下しかみた事がありません。
(おそらく、歯ぎしりやかみしめの力に耐えられなかった)

ブリッジにしろ、義歯のバネがかかった歯にしろ、必ず根の治療がしてあります。

神経の治療の全てを否定するつもりはありませんが、長い目でみるとこの治療の不備により、

歯を失っている事がほとんどです。

ちなみに、神経の再治療の治癒率は50%以下です。(アメリカの研究などで)

ハイテクな最先端治療が気になる方、マイクロスコープ・歯科 で検索して下さい。

当院では虫歯の治療は薬を浸透させます。

神経の再治療でも同じで、根の中もほとんどいじりません。(アナログ?)
(重症の場合、神経の残骸は虫歯菌の栄養になってしまうのでそっと取る事があります)

<参考>
神経の再治療

後は歯を失う原因の大部分の歯周病の対策だけでいい事になります。

歯周病は 糖尿病などの慢性の疾患と同じと考えているので身体からのアプローチ
も重要であると思っています。

ポイントは唾液の中の免疫力、左右かみ合わせのバランス、良好な口腔清掃状態 なので
これらをテーマに患者様にはお話しています。

ご自身の歯を5年、10年ではなく、20年、30年に保つためにこのように取り組んでいます。