ブラキシズムについて (その2)
前回は歯ぎしり(ブラキシズム)の基本的な事をのせました。
今回の歯ぎしりの対処法を、自律神経との関係性からみてみたいと
思います。
(*今回もブラキシズムをなじみのある“歯ぎしり”で進めます。)
<自律神経について>
“ 自律神経 ”という単語はテレビや雑誌などとりあげていたりするので
知っている方もいるかと思います。
簡単にいうと、交感神経と副交感神経で構成され、脳の指令を受けずに自律して、
身体の内臓の働きを調整しています。
交感神経 ⇒ 日常生活や活動時によく働く
副交感神経 ⇒ 食事や夜、休息時によく働く
本来は交感神経と副交感神経の二種類がうまくバランスをとっていていますが、
過度に負荷がかかると崩れてしまいます。
その代表例は “過剰なストレス” で
下の図のように交感神経が優位を高めてしまいます。
(真ん中の棒が自律神経としてあります)
一方で、本来なら、夜や睡眠時は身体と脳を休めるリラックスモードになるので
副交感神経が優位になります。
ですが過度なストレスがかかっているとこの切り替えがうまくいきませんので
リラックスしている時間になっても交感神経の優位な状態が続いてしまいます。
図ではこんな感じです。
次にこのままでは自立神経のバランスが保てず、リラックスできないため
副交感神経を優位にしようとする必要があります。
このような時に自律神経のバランスの不足分を歯ぎしりが補償していると
考えられています。
図ではこのようなイメージでしょうか。
歯ぎしりは睡眠の身体を休める<レム睡眠>の周辺で起こるといわれています。
レム睡眠は浅い睡眠なので目が覚めたら上と下の歯があたっていたという経験も
めずらしくはありません。
歯ぎしりはこのような働きをするのですが、
実際の問題として、これを何とか少なくしないといけないので、
よく書かれていたり、聞いたことがある対処法の代表例をあげます。
<歯ぎしりの対処法の代表例>
私も歯ぎしりをするので自己暗示したり、マウスピースを使ってみた事があります。
自己暗示は毎回寝る前に行うのは大変ですし、
マウスピースはもっと嚙みこんでしまうので腕がしびれてしまいました。
ストレスについては生活をする上で避けられないですし、ストレスがほとんどなければ
ないで、副交感神経が優位になりすぎてしまい、アトピー性皮膚炎や喘息などに代表される
ようなアレルギー疾患になりやすくなります。
代表例の方法でうまくいく方はそれを継続していただいていいと思います。
私はうまくいかないので違う方法にしています。
ストレスのコントロールは目にみえず、大きさも量もわからないので
“ 身体を温める事 ” で身体を強化することにしています。
自律神経のバランスが悪いと血のめぐりが悪くなるため病気のもととなります。
すべては血のめぐり良くする生体の働きなんだと思います。
ちなみに体温を1℃上がれば免疫力は30%アップします。
このようなことが簡単で少しの意識の変えるだけでできます。
東洋医学を勉強するとたくさんの情報が溢れている時代ですが
大事なことは昔からあまり変わらないと思います。