かむ事の重要性について
・生理的に歯に刺激を与える(生理的咬合圧をあたえる)
・唾液の出す量を増やす
歯も筋肉と同じで使わないと怠ける。
もちろん、硬いものをたくさんかんだり、かむ力が強すぎても負担が
大きくなります。
昔から言われているようにできれば一口30回がいいのはそのためです。
今は戦前に比べて咀嚼回数は6割ぐらいしかありません。
かむ回数が減り、また柔らかく食べやすい物が溢れていますので、
前歯でかみ切るという行為も減っています。
もしかしたら、脳血流量の低下がみられる認知症やADHD(注意欠陥
、多動性障害)の予防や改善ができるかもしれません。
これはかむ事により
海馬 (記憶)
扁桃体(ストレス)への血のめぐりが良くなるためです。
*ADHDはストレスに弱いと言われている。
脳血流量upは
(https://www.glico.com/jp/enjoy/contents/stick/)のサイトで
前歯を使ってから奥歯でかんだ方がより良いという結果が出ています。
また、唾液と関連して
日本チューインガム協会(http://www.chewing-gum.org/)も
参考にしてみてはどうでしょうか。
次に唾液ですが、
唾液は最高の消毒液であり市販の洗口剤より効果が高いと言われています。
唾液腺から口腔内に分泌される分泌液で正常な人は1~1.5ℓ
何もしないで出る量は700〜800㎖になります。
ストレス、緊張、加齢で減少します。
唾液の成分、特徴はいろいろありますが下のものをピックアップしました。
パロチン→若返りホルモン(成長ホルモンの一種)
・①リゾチーム
・②ペルオキシダーゼ (①〜③は抗菌、殺菌作用)
・③ラクトフェリン
・免疫グロブリン(IgA.IgM)・・・粘膜への付着防止
PHの緩衝作用(食事により、酸性の傾きを中性に戻す働き)
唾液はこのような働きからむし歯や歯周病から守ってくれています。
むし歯も歯周病も本来、自分たちの味方であったはずの常在細菌が
唾液によるコントロールできなくて悪さをする結果です。
補足ですが、ポリフェノールの入っているお茶や烏龍茶などは唾液の
分泌を抑え、利尿作用が強いで飲みすぎに注意が必要です。
ますます、喉が乾いてしまいます。
今回は基本的な噛むという点ですが、
人にはもともと素晴らしい力があるのではないでしょうか。